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毎日が母の日

 半同居の二人の母にお花とちらし寿司を届ける、コロナ禍の昨年と今年の母の日です。
 母の日の発祥は、アメリカのある娘さんが、教会でお母さんの追悼式をして、その時、お母さんが好きだった白いカーネーションを参加者に配った事からだそうですね。
 どの国でも母の日があり、日にちや贈り物、送る花はまちまちです。
 イギリスでは子ども達が教会で受け取ったお花をお母さんにプレゼントする、という話は、想像しただけで微笑ましいです。また、昔のイギリスでは、出稼ぎの人を里帰りさせてお母さんと過ごすマザーズサンデーがあったというのも良い話ですし、お隣の韓国では、両親の日だそうですから、なるほど、それもいいな、と思います。
 お母さんになりたくてもなれなかった友人が、世の中が母の日一色になる頃辛くて仕方ないと言っていました。先日、その友人と話す機会があり、今はもう大丈夫になったよ、との事でした。私なんて、4人の子どもがいても母の日はスルーだし「今日は母の日だね」とメールが来れば良い方、と話して大笑いしました。
 また、ずっと前にお母様が亡くなった友人が、母の日にはお墓参りに行くと話してくれた事がありました。その話を聞いた時、それは母の日発祥の話と繋がるものがあり、なんて尊いのだろう、と頭が下がりました。
 昔、結婚してすぐの母の日に、お義母さんへのプレゼントをどうしようか、と、住職に相談した時「一年に一度だけの感謝の日なんておかしいよ。本来なら毎日が母の日じゃなきゃいけないんじゃないか?巷の商品戦略に便乗するな」と言われました。あぁ本当にそうだなぁ、と思いました。
 しかし、翌年からは住職に相談なく、私が勝手に母の日をやるようになりました。照れ屋さんには巷の商品戦略も有難かったりするのです。
 そして私にとっての本当の母の日は、子どもを私物化していないか、を、確認する日でもあるのです。子どもが産まれてこなかったら母にはなれなかったのですから。仏様から預かった宝物ですからね。いてくれるだけで毎日が母の日ですね。

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