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親鸞さまに叱られて

 以前の寺報表紙を飾った向日葵畑は、実はうちのすぐ近くだと写真家の長島先生に教えて頂きました。なかなか花の盛りに行かれなくて、今年こそ、と思っていましたが、どうやら今年は向日葵そのものがなく違う緑肥が植っているようです。
 季節が巡れば季節にあった花が咲きますが、今年はあらゆる花フェスやお祭りが中止ですね。例年なら、うちの地元の神社のお祭りの時期でもあります。
 夏祭りと言うと、高校生の時の事を思い出します。友だちに、一緒に巫女さんのバイトをやろうと誘われました。
帰ってから父に相談しましたら、やってみればいいじゃない、と意外な答え。親鸞さまに怒られないかな、と言うと父が大笑いして「いろんなバイトを経験した方がいいよ」と言いました。
 面接に行きましたら、主な仕事はおみくじ売りだと言われました。私自身は占いを信じていませんでしたが、もしそのおみくじが『凶』と出たら嫌だなぁと思いました。おみくじを引いた人全員『大吉』にしてあげたいです、と言いましたら、神主さんにそれは出来ないよ、と、笑われ、引いたおみくじは番号なので渡す者も何が出るかはわからない、と言われました。
 面接で晴れて合格しましたし、巫女さんの衣装に憧れてはいましたが、やはり自分の仕事に納得がいかず、バイトを断りました。
 ですが、本当のところは、夏祭りに仕事をするより友だちと遊んだ方が楽しいから、というのが優先されたのだと思います。高校生ですから。
 今、新型コロナ感染者の数がニュースで流れるたびに、うちのお盆法要や仏具おみがきどうしよう、と心配ばかりしている毎日です。
 今月の親鸞さまの月命日の朝、親鸞さまがうちの軒下で雨宿りなさっている夢を見ました。親鸞さまがずぶ濡れになってしまわれる、と、急いで戸を開けると、パッと眩しい光が差して「念仏申されよ、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀」と声がして目が覚めました。
 法要がどうのこうのではない、日々のお念仏を忘れてはいけないよ、と、親鸞さまが仰った気がしました。
 親鸞さまは決して怒りませんが、お叱りになる事はあるようです。

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